フロム・ソフトウェアらしい重厚で不親切なゲーム設計と、「何度も死んで学ぶ」骨太な難易度が特徴で、初見プレイヤーには手強い内容ですが、
コツを掴めばそのぶん深い達成感を味わえる一本です。
このゲーム、かなり人を選びます
まず最初に伝えておきたいのは、「合わない人には本当に合わない」という点です。以下のようなタイプの方は、慎重に検討した方がいいかもしれません:
- 何度もやられるのがストレスな方
- 他人のプレイミスが許せない方
- 目的達成の最短ルートを求める方
- 前作の流用や使い回しが気になる方
- ワンプレイ40分の長丁場がきついと感じる方
- 複雑なマップ確認やアイテム探索が煩わしい方
- 一人でじっくりやりたい方(マルチ前提)
また、チャット機能が無く、指示や連携はモーションとピン刺しのみ。コミュニケーション面でもややハードルが高めです。
特に初心者にとっては不親切と感じる部分も多いでしょう。
それでも『ナイトレイン』が面白い理由
一方で、このゲームが心に刺さる人にとっては「ガチで面白い」のも事実です。以下のような点に魅力を感じる人には非常におすすめです:
- 死んで学ぶ達成感に喜びを感じる
- ビルドの相乗効果を考えるのが好き
- 野良マルチの即興連携が楽しい
- ローグライク特有の偶然性を楽しめる
- 長時間プレイしてじっくり世界に浸りたい
例えば、守護者ビルドで鉄壁の守りを固め、仲間を何度でも復活させる救世主プレイ。
遠距離キャラで後方から支援し、ラスボスまでノーデス攻略。
野良で出会った初心者を導く“師匠プレイ”、逆に熟練者についていく“弟子プレイ”など、
プレイヤーの工夫次第で楽しみ方が無限に広がります。
ゲームシステムとプレイ感
ゲームは最大4人マルチのローグライク構造で、1プレイ約40分ほど。時間制限のある中で、ランダム生成されるステージを攻略していきます。
ボスを倒すと、言葉を交わさずともピンやモーションで喜びを共有できる体験がクセになります。
攻略ルート、装備、味方との連携、全てが噛み合ったときの「3日目ボス撃破」の快感は、他のどんなゲームにも代えがたいもの。
過去作で装備に制限を感じていた方も、今作では多彩なビルドを試すことができ、リプレイ性は非常に高いです。
気になる点・改善に期待したいところ
面白い反面、いくつか気になる点もあります。
- ストーリーや世界観の深掘りが弱め(過去作比)
- 説明不足で初心者にはやや不親切
- ソロモードで一時停止ができない
- ボスへの適応に時間がかかる
- シリーズ未経験者には難解な用語や背景
エルデンリングの重厚な世界観を期待していたプレイヤーからは、使い回し感や物語の浅さに対する不満も見られました。
とはいえ、今後のアップデートによって新マップやキャラクター、システム改善が期待されているのも事実です。
結論:向いている人には極上の一作
『ナイトレイン』は、まさに“尖った”ゲームです。万人向けではありませんが、刺さる人にはとことん刺さる傑作。
フロムゲー好き、ローグライク好き、歯応え重視なプレイヤーには強くおすすめできます。
初心者の方は、まずはYouTubeなどでプレイ動画を見てから購入を検討するのが安全です。
コミュニケーションに自信がない方は、遠距離ビルドから始めてみるのもおすすめですよ。